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ソウル旅行ーー戦争記念館とカロスキル

ゴールデンウィークは家族で2泊3日でソウルに行って来ました。

20年ぶりのソウルです!

最近のメディア報道から、行く前にはずいぶん周りに心配されたましたが、蓋を開けてみると飛行機は満席。初夏のソウルはレンタル:チマチョゴリに身を包んで王宮を闊歩する世界からの若い観光客で溢れていました。

私は李朝の民芸や家具のファンで、韓国エステが大好きです。でも、今回は骨董にもファッションにもエステにも関心のない夫と息子と一緒だったので、観光の中心は王宮巡りと食べ歩きになりました。

今回の旅行の白眉は、偶然訪れた戦争記念館でした。

あまりガイドブックに出てない。最初、行く予定がなかったのですが、現地のシティガイドツアーのバスから見た建物があまりに立派だったので、歴史好きの息子と一緒に覗いてみることに。

残虐な写真や日帝時代の蛮行。。。のような展示があるのではとの予想は杞憂でした。抑えたトーンで朝鮮民族の戦乱の歴史を丁寧にストーリー化にした展示で、このような博物館が日本にないことが残念に感じられるほどでした。

ソウル旅行をするなら、ぜひ、おすすめです!

日本の鎧甲冑と全然違う、機能的でバタ臭い雰囲気の高句麗の戦闘服。

10時からの日本語ガイドツアーに参加したのは私たち家族3人だけでした。

「日本で朝鮮戦争と言われる内戦は、1950年6月25日に始まったから、韓半島では<6.25動乱>と呼ばれています」と、ガイドの趙さんの説明が始まりました。

太平洋戦争後、半島には北と南の2つの政府が出来たこと。戦後の経済復興に専念していた南に対して、戦争準備をしてきた北が突然、不意打ちしてきたこと。わずか数週間で北がほぼ全土を制圧しかけ、すわ半島赤化か、というところまで行ったこと。マッカーサー総司令官による仁川上陸作戦で南が巻き返したこと。米軍や国連軍の援軍で今度は南がほぼ全土を制圧しそうになったが、すんでのところで中国人民解放軍が参戦し、人海戦術を仕掛けて来たこと。前線が何度も南北に移動するなかで、たくさんの離散家族が生まれたこと。マッカーサーは原子爆弾の使用を検討したが、それが第三次世界大戦につながることを恐れたトルーマン大統領がマッカーサーを更迭したこと。1953年に停戦したが、それは休戦に過ぎず、今に至るまで、北朝鮮の挑発が続き、半島全体が臨戦体制にあること。。。。

 

ーー韓国の人たちは、北と一つの国になることを望んでいるのですか?北と南はいつか統一されると思いますか?

「それは、一緒になれるものなら、なりたいと思います。でも大国の思惑が絡み過ぎて、実際には難しいと思います」

ーー日本では今にも北朝鮮が攻めてくるかもしれない、戦争が始まるかもしれないと思われています。でも、実際に来てみると、ソウルはとても平和で、若い人たちは呑気に見えます。北の脅威が怖くないのでしょうか?

「いや、怖いですよ。若い人も。でも、今時の戦争は、核戦争で一気に都市が壊滅するような戦争ですから、怖いからって逃げようがないでしょう。ほら、日本は地震国で、いつ何時、全てが崩れるかもしれないのに、なぜ、皆、平然と生活できるのか分からない、とよく外国人に言われるでしょう。でも、日本人は地震を恐れてビクビクしてばかりしててもしょうがないって思いますよね。それと同じです」。

そうか。。。

そんな恐怖の中で、国が半分に分断されたままでここまで発展した韓国はすごい。あるいは、分断され、恐怖にさらされていたからこそ、発展したのかもしれないが。。。。

ソウルは大変な発展ぶりでした。

趙さんのガイドはとても素晴らしく、時間が許せばもっと歴史について教えてもらいたいと思いました。ちなみに趙さんは政府系金融機関で日本の金融制度の研究を担当して以来、カセットを何度も聞いて独学で日本語を学ばれたそうです。息子さんは日本の大学を出て、東京で暮らしておられるそうです。

戦争記念館後は、漢江を渡り、江南地区へ。

現代百貨店のデパ地下の品揃えや買い物客の雰囲気は東京と瓜二つで、外国にいることを忘れるほどでした。もし姑が買い物しにそこに突然、姿を見せても、決して私は驚かなかったでしょう!

ファッション・ストリートのカロスキルの女の子たちのファッション。韓国では江南女子とか、キムチ女とか言うそうです。

カフェのメニューと値段は代官山、六本木なみでした。消費文化満開です。香港、ソウル、東京、シンガポール。。。アジアの若い人たちのライフスタイルやファッションはどんどん水平的になって来ていると感じます。ヨーロッパの人たちみたいに。もはや、日本人か韓国人か、外見では全くわかりません。

LINEのキャラクターたちは韓国生まれ。

LINEショップがありました。お土産にブラウン・グッズを買おうかと思いましたが、日本でも売っているかもしれないので止めました。価格や商品が均質化するということは、外国で買いたいモノがなくなるということでもあります。

でも、それは外面、物質のことです。やはり、韓国と日本はかなり違う国です。本やメディア報道ではわからないことが沢山あります。そのことをたった3日の旅行で感じることができました。

この1年、いすみと東京の往復が続いた後の久しぶりの旅行だったせいかもしれませんが、やはり、海外旅行はいいものです。国を一歩出ることで見えてくるものが沢山、あります! 何歳になっても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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