映画」タグアーカイブ

【映画評】ラサへの歩き方

神社参りが好きだ。できれば、参拝前には長い参道と階段があることが望ましい。肉体の酷使は煩悩を減らし、祈ろうとする心を浄化してくれるからだ。

おとどし、ダラムサラでは、チベット式「五体投地」にトライしてみた。img_0159

続きを読む

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPrint this pagePin on Pinterest

映画:ガガーリン、世界を変えた108分

まだ見ぬ国の風物が描かれたミニシアターの佳作風映画が好きな私と、ハリウッドのSFやファンタジー大作が好きな夫。趣味の違う二人がやっと折り合って一緒に行ったお正月映画。

9photo_intro1

sub1_large

1961年に世界で初めて有人宇宙飛行を行ったユーリー•ガガーリンの生い立ちと宇宙での108分を描いた映画だ。

とても良かった!

「宇宙」をテーマにした映画なのだが、SF的な要素はあまりない。きちんとした時代考証によって、「1961年のソ連」の時代のレトロな雰囲気や、ロシアの農村の貧しい生活や戦争の傷跡、そして、ガガーリンの体験した空前絶後の108分の体験が良く伝わる映画だった。

ガガーリンが宇宙旅行をした1961年は今から54年前、第二次世界大戦が終わって16年。パソコンもTシャツもなく、車の形も人々の洋服も全然、今とは違う。まるで時代劇のようなセットと雰囲気の中から、たった1人で決死の覚悟で宇宙に飛び出したガガーリン、ロケットの窓から見える景色、そして、農村に空からパラシュートでフラフワ降りてくる宇宙服のガガーリンがとてもシュールだ。

目標に向かって邁進する若き国家と愛国主義。国家への奉仕に燃え、命を捧げることも厭わない純粋な若者たち。大和やら零戦やら、最近日本で流行中の戦争映画とも設定がやや似ている。だが、違うのは全体のトーンが、安易なセンチメンタルに流れず、硬質でリアルなこと。国家権力の凶暴さや残虐さ、無謀さ、貧しい農村の庶民の生活もあますところなく描かれ、主人公の若きガガーリン自身の人物像についても過度の美化はされていない(ように見える)。国が保守化し、過去へのノスタルジアが高まっている現代だからこそ作られた愛国映画という点では日本の戦争映画の制作背景と似ているのかもしれない。それでもあくまで知的で端正なのはロシア人の国民性なのかも。

これが実物のガガーリンと家族。ガガーリンは世界に名声が轟く英雄となるが、宇宙飛行の7年後、34歳の若さで謎の事故死。

これが実際のガガーリンと家族の写真。ガガーリンは世界に名声が轟く英雄となるが、宇宙飛行の7年後、34歳の若さで謎の事故死を遂げる。

私が見たロシア映画は「惑星ソラリス」に次いでたった2本目。惑星ソラリスで感じた深い知性をこの映画にも感じた。同じ宇宙映画でも何とアメリカ映画と違うこと。そしてロシア語の響きの何と美しいこと。

映画を見た後は、ロシアンティーを飲んでピロシキとボルシチが食べたくなった。日常を忘れて異世界にワープしたい人は是非この映画を。有楽町ヒューマントラスト(イトシア)と新宿シネマカリテで上映中!

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPrint this pagePin on Pinterest

映画:イロイロぬくもりの記憶

今年は映画館に映画を見に行く機会がわりと多かった。それも、ミニシアター系のインドや、ドイツ、オーストリアなどの珍しい映画を。

そうした映画の中でも今年ナンバーワンはこの映画かも。

images

続きを読む

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPrint this pagePin on Pinterest