PC作業は立ってやる

事務系の私は20代の新入社員の頃から20年ほども座って仕事をしている。机の前で勉強してきた小学校から合算すると、座職歴40年以上!

思い返せば一日立ちっぱなしのガテン仕事は学生時代のそば屋のバイトが最後。

だから、去年5月のチベット•フェスティバルで一週間やったバター茶販売のボランティアは数十年ぶりの「立ち仕事」だった。屋外で一日中立ってお茶を売り、重いバター茶のヤカンをキッチンから売り場に運ぶといったガテン仕事は事務系のヤワな肉体に堪えたものの、昼の休憩時間のシンプルな賄飯が何と美味しく感じられたこと!腰を下ろした休憩が楽しく感じられたこと!そして、夜はぐっすり眠れたこと! やはり人間はもともと立って仕事をするようにに出来ているのだ。一日座り続ける生活の不自然さ、不健康さを実感した。

チベット•フェスティバルから一年近くが過ぎたが、そうはいっても今更フルタイムのガテン系の仕事に転職するわけにもいかず、座ってばかりの生活に逆戻りしていた。翻訳やら、メール作成やら、ブログやら、SNSやら、やはり一日の中で座って作業する時間が長い私の生活には変化がなかった。一週間前までは。

突然、変わったのは一週間前、愛読するichiroyaさんのブログのこの記事のおかげ。

アメリカで流行するstand up deskについての記事だ。

「そうか、PCって立ってやればいいじゃん。座ってやるものだって思いこんでいたのがそもそもの間違いだったんだ。コロンブスの卵!」

スタンディング•デスクをわざわざ買うのもの何だから、自宅の作業室の散らかった机の上にコピー紙のパックや本を積み重ね、PCとキーボードをその上に載せて、にわかスタンドアップ•デスクを作ってみた!

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わずか10分で出来上がった立ち作業の環境。まずメール、ウェブ検索などのカジュアルな作業から始めてみた。パブで立ち飲みするみたいに、立ってキーボードを打ってみると、これが思いのほか快適。どっかり腰を下ろさないことで手っ取り早くやろうという意識も目覚め、ウェブ•ザッピングで無駄な時間を過ごすことも減った。

ここまでうまくいったので、さらにもう一歩進んで、長時間の翻訳作業も立ってやってみた。

思い込みとは恐ろしいもの。やる前は、資料の読み込みや複雑な文章の推敲を要する仕事などは、立っていると集中できないような気がしていた。だが、実際やってみると、立ち姿勢でも座っているのと同じくらい作業に集中できる!

座って作業しているときにも1時間に一度くらいは立って姿勢を変えることでブレークを入れていた。立ち作業も同じ。立っていて疲れたら逆に座ればいいのだ。長く座り続けると筋肉が固まって、立ち上がるときにすぐには腰が伸びず、不快感を思えることがある。だが、反対にずっと立ち続けてから座ると、血流が流れてリラックスして実に快い感じがする。お茶を飲むとほっとする。

やはりホモ•エレクトス(二足直立する人)たる人間の身体は<長時間座る→たまに直立する>ではなく、<長時間直立する→たまに座る>を前提に設計されているのだ!

また、立っているということそのものが筋肉を良い位置に保つ効果がありそうだ。立ち仕事の宅配便のお兄さんたちにお腹ポッコリの人はいない。ちなみに良い姿勢で立ち続ける方が良い姿勢で座り続けるよりはるかに簡単だ。わずか一週間の立ち仕事で、私の下腹のポッコリ感も心なしか改善されてきたように思える。一銭もお金がかからず、自然の理にかなっており、副作用も全くなく、誰にも迷惑もかけない、ウィンウィンの変化だ!

人々が一日中、オフィスの書類が積み重なった自分のPCの前にじっとりと座り続ってキーボードを打ち続けるライフスタイルはもうすぐ過去のものになるだろう。

カフェのような空間で、高い位置に置かれたPCに人々が任意のログインし、立ったまま作業し、終わるとログアウトして去る。仕事は立ってする。一日に座るのは、食べるとき、人とゆっくり話しをするときだけ。そんな先進的なヘルシーでノマドなスタイルが日本でも10年後には当たり前になっているに違いない。

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