書評」カテゴリーアーカイブ

クリシュナムルティのことば

毎朝、メールで送られてくるクリシュナムルティの言葉は、シンプルで、深くて、過激で。

社会や文化によって条件付けられていた自分の心を教育を通じて変化させることで、どんな状況でも社会に流されないように出来るだろうか? 教育によって自分を変えられるだろうか? 「教育」の真の意味は教師から生徒に算数や歴史や地理の知識を教えることではない。そうした科目を本当に教えるということは、それによって心に変化をもたらすということである。そのためには決して教えられたことを鵜呑みにしてはいけない。自分がはっきりと理解できないことは受け入れないことを学びなさい。他の人の言葉をそのまま繰り返してはいけません。

クリシュナムルティ

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名取美和さん

イネス•ド•ラ•フレサンジュに代表される、女がいつまでも女を捨てず、若い頃のスタイルを維持するフレンチ•スタイルは素敵。だがもう一方で名取美和さんのようなまるで正反対の、性的要素を完全に削ぎ落とした尼僧のような中高年の風貌にも憧れる。

名取美和さんは、タイの古都チェンマイ郊外でバーンロムサイという孤児院の経営をしておられる方。彼女について書かれた本の表紙の写真の風貌の「抜け感」にまずノックアウトされた。そして本を読み、彼女の生き方や現在の仕事にますます興味を持つようになった。

生きるって素敵なこと!

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【書評】ハウスワイフ2.0

アメリカは幅の広い国。「女も企業で出世しよう!」と唱えるリーンインのような本が売れるかと思えば、こうした「会社に使われない生き方の方がイケてる!」という本も評判になる。
ハウスワイフ2.0

この本の原書のタイトルは、”Homeward Bound(早く家に帰りたい)”。邦題は「専業主婦に回帰する女たち」でも良かったのかもしれないが、より斬新なイメージを打ち出すために「ハウスワイフ2.0——ハーバード卒→新しい主婦」としたのだろう。 続きを読む

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【書評】下に見る人 酒井順子

昨日に続いて酒井順子さんの本の批評。

下に見る人

酒井順子さんは、「人を見下す人」を批判する。だが、金融正統派がリフレ派を批判したり、ワーキングマザーが専業主婦を批判するように、自分と反対側の立場の人を批判しているのではない。「私はいかに小さい時からあらゆる場所で人を見下し続けてきたか」と、過去を自省し、「少なくとも私は人を見下し、いじめた自分を認識している。でも世の中の大半の人は認識していない」、と能天気ないじめっ子である日本のマジョリティを批判しているのだ。一方、その反面、日本が経済成長したのは、人々が他人に差を付けて、自分が見下さらないようにとの一心で上を見てがんばってきたおかげだとして、見下しの精神こそが日本の経済発展の原動力だったとも述べている。 続きを読む

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書評:酒井順子「ユーミンの罪」

大正元年生まれの祖母は死ぬまで着物を着て、毎晩、日本家屋の雨戸を閉める生活をしていた。それに対し、昭和17年生まれの母は大人になってから殆ど着物を着ない生活を送っている。母は私と洋服を共有することもある。食べ物やインテリアの好みは母の方が私より「欧米化」されているかもしれない。衣食住に関して言えば、戦争をはさんだ祖母と母の間のジェネレーションギャップが母と私の間のギャップよりずっと大きい。 続きを読む

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【書評】チベットの祈り、中国の揺らぎ

チベットハウスの翻訳ボランティアを始めてから5年。その間、政治、文化、宗教、環境問題。。。いろいろなトピックスについて勉強してきた。

。。。でも機会がなく、まだ一度もチベット本土もインドのダラムサラも訪問したことがない。

私は完全な耳年増。知っているようで何も知らない。もうこれ以上、現地を訪問する前に、活字の知識を増やしても。。。。と思っていたが、また一冊。でも、この本は読んでとても良かった。

チベットの祈り、中国の揺らぎ――世界が直面する「人道」と「経済」の衝突

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書評「談合文化論」

昨日の記事に「物事をさまざまなアングルから見るべし」というチベットの教えについて書いた。本書は、まさにその大切さを学べる最適の本。

談合文化論

良かれ悪しかれ、日本文化や国民性を形作る特徴は、人口稠密で退出不能な農耕社会によって作られたものだ。日本人が、辛抱強く、愛想笑顔を浮かべて、正直で勤勉なのは、常に多くの人に囲まれていて属する共同体から逃げられないからだ。

街角の工事現場でヘルメットを被って一日中旗を振り、「危ないですよ~、自転車から降りて歩いてくださ~い、毎度、ご迷惑すいませ~ん」、と通りがかりの人々に愛想笑いを振りまき、ペコペコ謝るオジサン。ロボットではなく、本物の人間。暑い日も寒い日も、信じられないほど我慢強く。

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