人物」カテゴリーアーカイブ

クリシュナムルティ:快楽を繰り返したい心が苦しみを呼ぶ

クリシュナムルティの言葉。

あなたは過去から快楽を得ようとするが、新しいものから得ようとはしない。新しいものには時間はない。もし、誰かの顔を見たり、鳥を見たり、サリーの色を見たり、太陽に輝く水しぶきを見て快楽が忍び寄らないようにし、そうした体験をもう一度繰り返したいと願わなければ、苦しみも不安も生まれず、それは大変な歓喜となる。快楽を無理に繰り返そうとすることが苦しみに転じるのだ。自分自身の心を見つめなさい。快楽を繰り返したいという気持ちそのものが苦しみを呼ぶのだ。なぜなら昨日と今日では物事は同じではないから。 「既知からの自由」37ページ クリシュナムルティ(訳は下山) 続きを読む

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【映画評】「ハンナ・アーレント」

hannah昔、フランスの学校の授業でハンナ・アーレントの「全体主義の起源」が課題図書だった。だから、このユダヤ系ドイツ人女性が20世紀を代表する政治思想の泰斗であること、若い時はハイデッガーの愛人だったこと、戦後、アメリカに亡命して活躍した人だということなどは知っていた。

著名な女性の政治思想家は珍しい上、そのライフワークは全体主義という強面なテーマ。「全体主義を招来したのは、人間の思考を麻痺させる20世紀の官僚主義だ」というのがその主張の骨子だったと記憶している(全部は読み通せていないのだが。。。)。ハンナ・アーレントの容姿はこんな感じ。知性と思考の塊のような顔をしている。あんまり笑顔が似合わない。

この人を主人公にした映画が岩波ホールで上映中。もしかして映画のエピソードで人柄や私的人生を知れば親しみ易くなるかなと思ったが。。。 続きを読む

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ケネディ駐日大使のエレガンス

駐日米国大使として正式に赴任したキャロライン・ケネディさん。

ニコニコニュース

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趣味の良さは遺伝する。20世紀のファッション・アイコン、ジャックリーヌ・ケネディさんの愛娘だから、ファッション・センス抜群なのは当然。 続きを読む

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ダライラマ法王と科学者の対話

昨年に続き、ダライラマ法王が来日中。肌ツヤ良く、お元気そうだ。

http://ilha-formosa.org/より

http://ilha-formosa.org/より

昨日のホテルオークラのイベントに登壇されたダライ・ラマ法王は、緋色の僧衣に身を包んだ全身から立ち上る温かい雰囲気。大きな卵型のお顔、無邪気で人懐っこい、でも知的な目、たくましく筋骨隆々とした身体。少し鼻の下が長く、いつも口角の上がった薄い唇の口元。力強くセクシーなバリトンボイスと、独特のクスクス笑い。これら全てが素晴らしく、法王の辺りからはオーラと清浄な空気が発散していた。 続きを読む

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クリシュナムルティ:人生は絶えず扉をノックしている

学生時代のインド人の友人に勧められてから、クリシュナムルティを読んでいる。

クリシュナムルティはイエスキリストと同じで、殆ど著作を残していない。彼の言葉を綴った本は全てさまざまな地で語られた言葉をそのまま文章にしたものだから、すごく分かり易い。だから、聖書と同じでクリシュナムルティの本は、好きなときに好きなページを開いて読むことが出来る。

クリシュナムルティの言葉は簡単でも、その意味は深すぎて理解できないことがある。でも、さまざまな言葉に触れていくうちに、「もしかしてこういうことを言いたいんだろうか」とぼんやり分かってくる。

たとえば、クリシュナムルティはこんなことを言っている。

自宅のドアと窓を閉めて内に篭っていれば、私たちはとても安全で誰からも邪魔されないように感じます。ですが、人生はそのようなものではありません。人生は絶えず家の前でドアをノックし、家の窓をこじ開けて、より多くのものに私たちの目を向けさせます。もし恐怖のせいでドアの鍵を閉め、全ての窓に錠を掛けたりすれば、ドアを叩く音はいっそう大きくなるだけです。人生は私たちを放って置いてはくれません。いかなる形の安全にもしがみつこうとすれば、人生の方から押しかけ、迫ってくるのです。恐怖感を持って内に篭れば篭るほど苦しみは大きくなります。私たちは安全を求めるのですが、人生はそんなことは不可能だといいます。こうして戦いが始まるのです。

どうですか? いいでしょう?

恐れや不安とは何かという心のメカニズムをクリシュナムルティはじっくりと教えてくれる。

クリシュナムルティによると、人間の恐れの根源は「記憶」と「比較」であり、そこから執着が生まれる。現在に完全に没入すれば、不安はなくなり、戦いもなくなると言っている。

クリシュナムルティのHPから「毎日の箴言」をRSS購読してからは、毎朝、仕事前にクリシュナムルティの一言(英語)がメール送信によって読めるようになった。

新聞や、フェースブックやツイッターを見る前に、電話を掛ける前に、まずクリシュナムルティを読んで深呼吸する。

ラジオ体操するみたいに、クリシュナムルティの言葉を浴びて一日を始める習慣をキープして、偉大な精神を自分のものにしたい。

 

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リークアンユーのアンチエイジング

下は、尊敬するリークアンユーの2010年のアンチエイジングについてのスピーチ(全文はこちら)で、時々読み返すくだり。

ここに書かれている「老後」は、まだ遠いようだけど、案外、近いような気もする。リークアンユーが言うような「生き生きとした老後」を過ごそうにも、精神がしなびた老人は世間が相手をしてくれない。60歳を過ぎても社会との関わりを持ち、好奇心を失わないでいたいなら、40代の今から、種まきをしておくこと、「挑戦を生活に組み込んでおくこと」が必要なんだと思う。 続きを読む

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ターシャ・チューダーに憧れて

子供の頃、外国に憧れた。寒冷な爽やかな気候、深い森。レンガ造りの一軒家、ウエストの絞られたドレス、立て巻きロールのロングヘア、白い肌と大きな目、長い手足の美しい人々。

非日本的なものへの憧れは、昭和40~50年代の東京で中流家庭の子供にアクセスできた外国の文化と風物によって醸成されたのだと思う。ディズニーのアニメ。横浜のホテル・ニューグランド・ホテルのコーンスープの味。スキッピーのピーナッツバター。通りで見た白人が話す英語の響き。教会建築、賛美歌の調べ、レンガ造りの暖炉、クリスマス・ツリーとページェント。

こうした世界は本当に素敵だった。 続きを読む

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