月別アーカイブ: 2013年12月

米の時代から金の時代へ

日本の神社は古びてくると、壊してまた作り直す。物質を壊してゼロから作り直すことで、同時に人心や組織に溜まった澱を一掃し、精神を再生しようとする。

今年は、20年の一度の伊勢神宮の遷宮と出雲神社の60年の遷宮が同時に行われたとても珍しい年だったそうだ。伊勢神宮では東側の「米座」から西側の「金座」にご神体が移動した。ちなみに御神体が米座にある時代は精神の時代、金座にある時代は物質の時代と言われているらしい。今年は日本にとって過去20年の精神の時代を経て、今後20年の物質の時代に突入した年ということになる。 続きを読む

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専門家のポジショントーク

あらゆる商売は、売り手と買い手のニーズが合致したところで行われる。とはいえ、商売の方法は商品と市場環境によって千差万別。私に言わせると商売は3つに分けることが出来る。

1正直でシンプルな商売

八百屋の野菜、マッサージ屋のマッサージ、定食屋の定食。現代日本のようにモノが過剰な場所で、こうした日用品の売買で売り手の事情が買い手の事情に優先することはほとんどない。買い手は見て、触って、食べてみることで、自分が買うべき商品を見定める。同じ商品が他の店でもっと安ければ、安い店で買う。一度買って後悔した商品は二度とリピートしない。そんななか、売り手は、買い手に気に入ってもらえるように商品に工夫を凝らし、新製品を開発し、品質を保証し、競合可能な価格設定し、自分の商品が安定的に売れることを祈るしかない。どんなに腕の良いマッサージ師も、一時間4000円のマッサージを提供する店の隣で、自分のサービスにその倍の値段をつけるのは難しい。

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可処分カロリー

中年になると太る人と痩せる人がいる。

高校の友人にはたまに高校時代より今の方が体重が少ないという人がいる。とはいえそれは少数派で、30代で太る人、40代で太る人。少しだけ太る人、かなり太る人。さまざまではあるが年とともに徐々に肉付きが良くなるのが多数派だ。

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【書評】下に見る人 酒井順子

昨日に続いて酒井順子さんの本の批評。

下に見る人

酒井順子さんは、「人を見下す人」を批判する。だが、金融正統派がリフレ派を批判したり、ワーキングマザーが専業主婦を批判するように、自分と反対側の立場の人を批判しているのではない。「私はいかに小さい時からあらゆる場所で人を見下し続けてきたか」と、過去を自省し、「少なくとも私は人を見下し、いじめた自分を認識している。でも世の中の大半の人は認識していない」、と能天気ないじめっ子である日本のマジョリティを批判しているのだ。一方、その反面、日本が経済成長したのは、人々が他人に差を付けて、自分が見下さらないようにとの一心で上を見てがんばってきたおかげだとして、見下しの精神こそが日本の経済発展の原動力だったとも述べている。 続きを読む

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書評:酒井順子「ユーミンの罪」

大正元年生まれの祖母は死ぬまで着物を着て、毎晩、日本家屋の雨戸を閉める生活をしていた。それに対し、昭和17年生まれの母は大人になってから殆ど着物を着ない生活を送っている。母は私と洋服を共有することもある。食べ物やインテリアの好みは母の方が私より「欧米化」されているかもしれない。衣食住に関して言えば、戦争をはさんだ祖母と母の間のジェネレーションギャップが母と私の間のギャップよりずっと大きい。 続きを読む

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冬の愉しみ

温暖化の影響もあるのだろうか。

東京の冬は穏やかな陽光が注ぎ、青空が広がる。冬の隅田川沿いのジョギングは文句なく気持ちがいい。強烈な蒸し暑さとエアコンの人工的な空気の間を行ったり来たりする夏、花粉が飛びまくる春、そして、最近では寒暖の変動が激しい上、ブタクサ花粉が飛ぶようになって調子が今一つな秋。私にとって冬は文句なくベストシーズンだ。外国人の知人にも、「日本に来るなら冬がいいよ」と言う。

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あまりにも便利

公共施設でWifiにつながらない。国内旅行は高いし、英語が通じない。乳製品や果物の値段がやたら高い。学校教育は画一的。ワンルームマンションとサラ金の広告、電柱だらけの街の景観は醜い。老人がやたら多くて子どもが少ない。それが私たちの国。

でも良いことは、コンビニがあること、クロネコがいること。 続きを読む

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ピッタの季節

20代で格付け会社で働いていた頃。40代のオジサン上司が「企業を調査するときはね。数字を見るんじゃないんだよ、人を見るんだ、直観で。年を取るとどんどん直観が冴えてくる」と言っていた。

オジサンと同じ年代になっってきた今。さすがに人の顔で企業の良し悪しが分かるようにはならないが、人の外見を重要情報とするようになり、外見をもとにさまざまな判断するようになったのは確かだ。 続きを読む

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