見えないつながり

肩が凝ったら肩を揉んでいた。

お腹ぽっこりを解消しようとして腹筋運動をしていた。

整骨院TAIBI 太宰府のサイトより。このサイトはとても親切に身体のことが説明されている!

股関節が開かないのを開こうとして、伸びない内腿の筋肉を必死に伸ばそうとしていた。

肩→肩、お腹→お腹、股関節→股関節の単純な対象療法。虫歯になったら歯を直す、熱があるから解熱剤を飲むというのと同じだ。

でも、最新の運動の本を読んだり、骨格や筋肉の動き方について勉強しているうちに、そして、この半年、ボディワークをしていくうちに、それが必ずしも賢明な方法ではないことに気づいた。

たとえば。。。

股関節を開きたいなら、足趾の小指側に重心をかけて、腰を脱力するべきだ。

肩こりを直したいなら、手の指の力を抜いてみる。

お腹ぽっこりを直したいなら、まず背中を拡げる感覚を味わってみる。

足趾→股関節、手→肩、お腹→背中、というように、「動かしたい」と思う場所とは違う場所に意識を持って行くのだ。

すると。。。あら不思議。それが股関節、肩、お腹に作用していくではないか!しかも、問題の部位に直接対処するより遥かに有効に!

今まで、必死に一つの部位に拘って、そこをほぐそうとしていたのが嘘のようだ。

どうしてAに働きかけることがBに作用するかというと、人間の骨と筋肉と皮は複雑に関係し合って全体を作っているからだ。「ここを曲げると、そこが伸びる」、「ここが固まっていると、そこが引っ張られる」、「ここを縮めると、そこに力が行かない」というように、現実の身体は自分の想像上の身体以上に部位同志が互いに連関している。

股関節が開かないかったのは、股関節以外の部位の使い方が悪いからで、股関節そのものが悪いわけではないかもしれない。邪魔をしているのは、太すぎる大腿四頭筋? 弛緩しきっている大腰筋?それとも親指に重心のかかりすぎた姿勢?あるいは、用心深くて他人に心を閉ざしている私の心のあり方のせい?

いくつか原因がある可能性があり、そうした原因そのものが相互連関している可能性がある。

その結果、思ってもみなかったような運動によって、股関節の可動性が広がる可能性が生まれる。

自分の身体の因果関係を分析し、さまざまな仮定に基づいて実験をしてみるのは、実に知的で面白い作業だ。

自分の身体を観ることは、複数の物事の間にあるinterconnectedness(相互連関、つながり)を具体的に理解することにつながる。

相互連関=全ての物事がつながっているという感覚

相互連関=全ての物事がつながっているという感覚

野口整体の創始者、野口晴哉の本には、些細な動きによって病気や身体の不調、性格さえ直すtipsが一杯詰まっている。昔、読んだ時には、「風邪は身体のねじれから生まれるのか。はあ、そういう考え方もあるかも。当たるも八卦。。。」と思っただけだった。でも、自分の身体を使って身体の全体的なつながりというものを実感しつつある今は、「自分で自分の身体を使って、つながりを突き詰めていったら、必ず野口さんの突き止めたinterconnectednessが真実だと心から納得できるだろう」と思っている。

自分の身体を通じて理解できる、部分と全体のつながりの感覚は、おそらく、医療、対人関係、ビジネスなど様々な分野に応用できるものなのだと思う。

「嫌いなAさんと仕事をうまくやっていくにはどうすればいいか?」という問いへの答えば、「Aさんの良いところを見つけようとしましょう」というものではない。それは、「肩が凝ったら、肩を揉みましょう」というのと同じ。より、有効な対処法は、「エクセルの資料を丁寧に作りましょう」「Bさんを積極的にランチに誘いましょう」というような、意表を突くものかもしれない。「ビジネスで成功したい」のなら、まず一番にやるべきことは「悩める友人を家に呼んで、御馳走し、その悩みを聞いてあげる」ことかもしれない。

間接的な対処法はすぐには効かない。だが、それは時として直接的な対処法よりずっと有効だ。

身体の達人が、身体のinterconnectednessを完全に理解している人だとしたら、人生の達人は、世界の事象のinterconnectednessを完全に理解している人だろう。

問題は、interconnectednessは目に見えないこと。分かりにくいこと。理解しようと努力する人以外には見えないこと。

でも目に見えないからといって、それが存在しないわけではない。その意味で、「一番大切なモノは目に見えないんだよ」と言った、星の王子様の友人のキツネは限りなく正しい。

胸が詰まるほど素晴らしい物語

たまに読み返したくなる胸が詰まるほど素晴らしい物語。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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