秋冬のエスニック•スタイル

私はエスニック風の服が好き。会社づとめしなくなったら、ますます服装はエスニック調ばかりになった。

インドのウッドブロック•プリンティングやインドネシア更紗のスカートやワンピース。ブカブカのタイ•パンツやサリエル•パンツ。サロン•ケバヤ。パンジャビ•スーツ。タイシルクのストール。ネイティブ•インディアンのアクセサリー。

私たちが街で入手可能で日常に着てもおかしくないエスニック服=民族調のファッションは圧倒的に夏用のアイテムが多い。私たちにとって、「エスニック」ファッションとは、インドや東南アジア、中近東やアフリカなど、太陽の輝く暖かい地域の伝統的な民族服だからだ。

秋冬物は圧倒的にヨーロッパ起源のデザインが多い。エスニック•スタイルのカーディガン、セーターやコートって見たことない。

事情はエスニック服の本場でも多分、同じ。美しいサリーを纏ったインド人女性も冬はベーシックな英国風のベージュのコート。ちょっと興冷めではあるが。。。。インドにはコートって概念がないんだろうな。

English Vinglishの主演女優シュリデビ。

English Vinglishの主演女優シュリデビ。

一方、緯度の高い寒冷な国は豊かな先進国が多く、近代化が進んで伝統的なスタイルは残っていない国が多い。北欧のノルディック柄など、rusticで温かい感じのする伝統柄も現代ファッションに残っているが、これはあくまでモチーフであって、服のデザインそのものではない。

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ヨーロッパのこういう民族服装はもはや観光用だけという気がするし↓

チロル地方の民族衣装。

チロル地方の民族衣装。

ブータンやチベットは民族衣装の伝統が残っている寒い国だ。ブータンの国王と王妃、素敵。ここまで派手なものは無理だが、チベットの男性服の「チュバ」などは生地と色を少し現代風にアレンジしたら、日本の冬、十分、コート代わりに着られそうな感じがする。次回、ネパールに行ったら是非、試着して買ってこよう!

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私が是非、日常に来てみたい冬のエスニック•ファッションとして、注目しているのは「大襟杉」。

19世紀から20世紀に流行した、満州騎馬民族風の中国服だ。

先日、ブリヂストン美術館で開催された特別展「描かれたチャイナドレス」を見て、一昔前の中国服のスタイルの美しさに目を奪われた。

藤島武二「女の横顔」、1915年

藤島武二「女の横顔」、1915年

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現代のチャイナドレスとの違いは、襟が立て襟=マオ•カラーではないこと、身体にぴったりするデザインではなく、ゆったりしていること。いわゆるチャイナドレスは、セクシーさばかり強調されるが、こっちの方がずっと機能的。

こういうデザインの服をどこかで買えないかと思って随分、リアルやネットで探したが、なかなか見つけることが出来ない。 中国のサイトでも。多分、本場の中国でもとっくの昔に廃れてしまった服装なのだろう。

ネットを検索していたら、ようやく、こういうデザインを「大襟杉」ということが分かった。そして、ようやくpinterestで中華街の天宝堂さんが「旧式旗袍——old style qipao」という名で素敵な大襟杉の写真を沢山pinして下さっているのを発見した。

pinされているのは全て、博物館で展示されているような見事な究極のアンティーク•コスチューム。本当に美しいが、残念ながら、とても私の手に届くものではない。私が欲しいのは、鑑賞する服ではなくて、着る服だ。

大襟杉は一枚の布を纏うようなデザインなので、普通の服と比べても作るのは意外と簡単かもしれない。思いきって、綿ウール混紡の藍やブルーの生地を買って来て、一着、作ってみようかなと思う。といっても、パターンの勉強など一切したこともなく、洋裁も素人の私に果たして出来るかどうか。。。。うまく出来たら、ご報告します。

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