皇太子妃雅子様のこと

あと2年で天皇が退位して元号が変わるとのこと。平成は30年ぴったりで終わり、新しい年号になる。

2年後に皇太子様58才、雅子様54才。

私より2年上の雅子様、54歳での皇后即位は決して若過ぎない。とはいえ、昭和天皇と皇后を見て育った私にとって、同年代の雅子様が皇后陛下になられると思うと自分の前で過ぎた時の流れの長さに少し驚いてしまう。

雅子様の過去に少しだけ思いを寄せてみる。

バブル時代——雅子様が20代で外交官キャリアで、マスコミに追われていたときをつい昨日のことのように思い出す。くっきりとした二重の目、背が高く、健康的で、笑顔が可愛らしく、唇を曲げながら理知的な話し方をする人。

美智子様がそうだったように、雅子様は日本屈指の高スペックの若い女性だった。家庭環境、容姿、学歴、職歴。帰国子女でキャリアウーマンでファッショナブル。明るい雰囲気。美智子様とはまた違う、新しい皇室のスタイルを作れる方だ、華やかな皇室外交にはぴったり、と誰もが思った。

予想を裏切っての雅子様のその後の低迷ぶりは国民、誰もが知るとおり。

お子様を巡る結婚後数年の辛い時期を経て、長い長いスランプが続き、外交どころか国内の旅行もままならず長い年月が過ぎた。長すぎるスランプは紀子妃の皇室への完璧な適応ぶり、地道で安定した活躍ぶりと好対照をなした。

雅子様に限らず、若いときから将来を嘱望され、大飛躍すると思われた人が、なぜか中年以降、伸び悩み、長く低迷した人生を歩むことがあることがたまにある。つまづきは一見、外的要員と見えるが、実は内面な根本的な問題があることもある。

雅子様の場合も根が深いように見える。雅子様はなにより、「競争の世界で自分の能力を発揮し、他人との比較でいつも勝ち組になる」をモットーに、知力と努力で外務次官に上り詰めたお父様の人生観を全身で受け止め、それを継承、再生産する自慢の娘だった。それが、雅子様のご成婚前の、天真爛漫な明るい雰囲気の元だった。

雅子様は皇太子妃になることで、最愛の父親を「究極の成功者、勝ち組」にしてやった。父親を満足させることは孝行娘にとって大きな幸せだっただろう。でも当の自分は、知力に基づく競争による勝ち負けという旧来の価値観が全く通用しない世界に送り込まれ、前半生でまったく馴染みのない新しいゲームのルールに基づいて自身が評価、判断されるようになった。雅子様は前半生との強烈なギャップと葛藤に苛まれ、新しい役割に基づいて社会と十分に関われなくなってしまった。

29歳で皇室に嫁いだ雅子さん。最初のうち、身の回りの多くを、「小和田家と違う。。。」「うちならこうしない。。。」「これって何の意味があるんだろう」と、たくましく批判精神を発揮して心中でつぶやいていたのではないかと思う。最初の頃の記者会見で、「外国に行けないのが苦しかった…」とおっしゃっていたのを思い出す。

賢い人だから、嫁いだ環境に対して批判的になり過ぎれば、被害妄想的になり、味方を減らし、自分を痛めつけ疲れさせるということは判っていて、新しい環境に馴染もうと超人的な努力をしたに違いない。でも、心の底からは「実力を発揮したい!」という、「小和田的」価値観がなくならず、新旧の対立と葛藤にエネルギーが吸い取られた結果、今を生きる統合された自分として目の前の環境から影響を受け、それに働きかけていくためのエネルギーが使い果たされてしまった。。。。ように思われる。

過剰適応は、新しい環境への不適応を招く。

なぜ、そんなに苦しんだのか。雅子様は「努力で競争に勝って上を目指す」という価値観の父親の娘で、29歳までそういう価値観に誰よりも完全に適応していた娘だったから。父親の夢を自分の夢とする人だったから。

合理的な生存戦略を考えれば、ある程度の年になり、新旧の価値観の葛藤に疲れてきたら、無駄になった親から受け継いだ価値観や行動様式は無駄だからもう捨てちゃえ!というのが賢い。小和田家の両親だって、今となっては、とにかく娘に元気になってもらう以外、何も望んでいないだろう。

雅子様はまだ、見えない敵、対立の構図でかたくなに戦っているように見える。世間に対して、権威に対して「ノー」ということで自分と娘を必死に守ろうとしているように見える。

たぶん、本当はとても不器用で真面目で誠実な雅子様。

まだまだお綺麗です

30代、40代という人生の最盛期を停滞の中で過ごされたのは本当にお可哀相だ。人生にサイクルというものがあり、運気がいつか必ず変わるものなら、あるいは雅子様には失われた20年を経て、これから明るい未来が待っているのかもしれない。

想像ばかりをたくましくして不敬のそしりを受けてもしかたないようなこと書いた。

すでに多くの人が雅子様をネタに多くを語り、多くを書いている。雅子様にしてみれば十分「うるさい!余計なお世話1」だろう。

2年後に皇后になる雅子様が、ご自身の経て来た苦しみを他人への慈愛に転化できますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPrint this pagePin on Pinterest

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です