登山と苦行

東京の夏は暑い!

日中の気温が30度を超えると、本を読んだり、翻訳したり、ビーズ作りしたりといった作業がしんどくなってくる。35度を超えるともはや知的作業や手仕事は完全停止。

熱帯夜になって夜の気温が25度を下がらなくなると、さらに辛い。それが最近の夏はずっと続く。高温多湿な気候の不快さはエアコンによって相当、和らげられるが、それでも24時間エアコンの効いた室内にこもっているわけにはいかない。街のアスファルトの照り返しの強さや排気ガスとゴミの匂いが混ざった熱風の不快さはどうしようもない。ファンデーションとストッキングを身につけるのは堪え難くなり、人と会うのも億劫になる。

というわけで夏は田舎アウトドアが一番。上高地経由で山小屋2泊3日の槍ヶ岳登山を敢行。

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上高地の水は美しい。自然はあまりに雄大で、小川からはマイナスイオンが放出され、木々からはフィトンチッドが放出さら、頬をなでる風は涼やか。

でも。。。。

山小屋二泊の登山は予想を超えて過酷だった。

私は結構、不便な生活に強いつもりだった。バックパッカー旅行は大好き。お風呂のない生活も、肌のケアが出来ない生活も、ご飯とお味噌汁がない生活も、見知らぬ国で乗り合いバスに乗る生活も、屋外トイレも全然、オーケー。湖や川で泳ぐのが好きだし、本だって、テレビだって、インターネットだって、新聞だって1ヶ月くらい断つことには何の問題もない。

むしろ、自然に戻った不便な生活はウェルカム!

だったはず。

でも。。。。

登山が始まると、一日中、上ったり、下りたりし続ける。歩かなければ、目的地に着かない。いったん歩き始めたら途中でギブアップすることは許されない。風に打たれ、雨に打たれながら、雪渓をトボトボ歩くのはものすごく辛かった。

シーツのない湿った布団に汗に濡れて汚れた身体を横たえて見知らぬ人々と雑魚寝する山小屋の連泊を久しぶりに経験してみると、やっぱり相当、辛かった。

3日間、ビールとコーヒー抜きは辛かった。

石鹸や歯磨き粉がない生活が辛かった(山小屋は石鹸や歯磨き粉使用禁止)。

ゴミを捨てられずに持ち歩くのがイヤだった。

今回、登山の楽しさと苦しさのどちらか勝っていたかを正直に言えば、苦しさだ。惨くむくんだ自分の顔と足(要注意!3000メートルの山を登ると下山後しばらく女性は顔と足がむくみます)を見てあらためてそう思う。

こんな苦行をこれほど多くの人々が自ら求めて行い、しかも、そうした人々には私よりはるかに年上の60代や70代の男女が多いという事実に驚きを禁じ得ない。

「己を知る」という点では実りがあった。東京が便利過ぎるとか何とか言っても、私はそこに適応しきっていて、文明にどっぷり依存して生きているという当たり前の事実が明らかなった。文明のないところで生活なんて絶対できない。カトマンズでは生活できても、水のない槍ヶ岳の山小屋では生活できない。

私が幸せに生活するための最低グッズはヘアブラシ、シャワー、コーヒー、ビール、歯磨き、石鹸。清潔なシーツやタオルや下着だということを改めて再認識した。

幸い、今日の東京は幾分、過ごしやすい気候。

文明生活が出来る幸せ。

ブログを書き終わったら、洗濯物を干して、スーパーに行ってお昼ご飯のパンと果物を買ってこよう。午後は少し翻訳でもやって、暑かったら市営プールに行こう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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