書評:下田直子の小さな小さな贈り物

世の中には手作りグッズの本があふれているけど、センスの良さでこの人の本はずば抜けている。というか、数ある手芸本で作品にモード感が感じられる本は下田直子さんの本しかない。

下田直子の小さな小さな贈り物 (暮らし充実すてき術)


この本の中の作品は、どれも仕上がりの質感、デザイン、抜け感が素晴らしく、高価なセレクトショップの洋服に合わせてもぴったり。

そうしたグレードの高い作品を作る前提となるのが、材料の質感と色合いの選定。下田直子さんは美しい仕上がりのために実に細やかに材料を選定している。この本の情報価値の半分は「作り方」ではなく、「どんな色調、素材の、どんな材料を使っているか」にある。

作るのは大変。縫う前にビーズを糸に通す手間は大変なものだし、編み物も刺繍も細かい、細かい。材料にもお金をかけて、制作に時間をかけて、出来たときの感激は格別。

デザインの美しさのせいで、出来た時の喜びだけでなく、日常に身につける喜びがさらに大きいのが嬉しい。

問題は、忙しい現代社会では、こんな手間の作品は頻繁に他人にプレゼント出来るほどの時間と技能のある女性はますます減っていることかも!

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