戸締まり用心

会社と家のパソコンのログイン。ヤフー、楽天、アマゾン、iTune、hotmail。クレジットカードに銀行のネットバンキング。図書館。携帯電話と固定電話会社。翻訳会社のファイル送受信ソフト。サーバーのFTPパスワード、wordpressの管理画面パスワード、ウォールストリートジャーナルにファクタ。eBayとPaypal。もろもろのお買い物サイト。FacebookにTwitter。

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気がつけば私一人で20から30のパスワードを管理している。なかには2週間ごとに変更を要求してくるサイトもある。

シンプル•イズ•ザ•ベスト。パスワードを間違えたり忘れると面倒なことになるから、できるだけパスワードは簡単にする。それでなくてもITストレスに苛まれる現代社会。放置しておくとエントロピーは拡大し続け、とんでもない複雑性に絡めとられて溺死するから。

そんな平和ぼけた私が思わぬしっぺ返しを受けたのは、先週、当ブログサイトに第三者が不正侵入してクラッキングされ、突然、サーバー会社にサイトを閉鎖されたときだった。

まさか自分のサイトがクラックされるなんて予想もしていなかった。私は人気ブロガーからは程遠いし、内容には政治的な話題や社会的なセンシティブな話題も少ない。このサイトをわざわざ壊したい人の動機なんて想像できない。そもそもサーバーを借りず、アメブロや楽天でブログをやっていたころには、こうした事態が起こりえることすら知らなかった。

かつて、メール送受信が不調なチベット•ハウスの知人が「中国のハッカー仕業だ!」と叫んだときには、「何を大げさな。。。」と思っていた。翻訳会社を立ち上げた証券会社時代の知人が、再三の悪意のウェブ•クラッキングに悩まされてサイトを閉鎖、とうとうメールさえ使わなくなってしまったのを見ても「過剰反応。。。」と思っていた。

私は愚かだった。自分で経験してみて彼らの辛さが分かった。

自分のサイトに不正が見つかったと通知された時の驚き、無力感は、自宅に泥棒が入った驚きに匹敵する。サイトを閉鎖された不便は、突然、自宅の電気と水道が止められた不便に匹敵する。

安全なウェブ環境は電気やガス、水道や電話と同様、あって当たり前の現代生活に欠かせないインフラだ。

日本は治安が良い。戦争や内乱がないだけでなく、滅多なことでは泥棒やスリに遭わない。電車の中でバッグのチャックが開いていても自転車のカゴに買い物袋を置いておいても中身が盗まれることは滅多にない。インフラも安定して、あの東日本大震災の直後でさえ東京では断水、停電は一切なかった。

だが、ウェブの世界は違う。

ウェブには国境がない。悪意や愉快犯のハッキングやクラッキングを検知し、検挙し、罰を加える有効な警察や国家権力もない。ウェブには世界中の情報に自由にアクセス出来る便利さがある。その代わりに、世界中のハッカーやクラッカーからウィルスを振りまかれたり、サイトを破壊されたり、情報を盗まれたりする危険もある。

突然、フリーズするPC、原因不明のメールの不通、ワードやエクセルの突然の強制終了。。。そもそもITはリアルの生活と比べると、不安定でストレスフルだ。個人が受動的な情報の検索や処理だけではなく発信や商取引を行おうとすると、ストレスは飛躍的に高まる。「独自ドメインのブログなんてやらなければ良かった。。。」先週は何度も思った。

でも、何とか立ち直ることができた。

意気消沈してブログを閉鎖したり、ウェブ生活を放棄するつもりはもちろんない。大切なのは自衛。これまで自分には関係ないお題目だと思ってスルーしてきたITセキュリティに初めて本格的に目覚めた。

新しい私のワードプレスの管理パスワードは何と前代未聞の20桁!

 

 

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