外注かDIYか

「とりあえず何でもDIYでやってみたい」と強く思うのは、専門家、分業が極度に進んだ金融業界で長く働いた反動だろうか。

味噌、浴衣、セーター作りから、化粧水、パン、ケーキ、洋服、アクセサリーまで。これまで身の回りのモノ、ハンドメイドができるなら何でもハンドメイドに挑戦してきた。

今年になって始めた古民家改修や庭作りも、基本的にはこのDIY好きが講じたものだ。

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それはコンピューターも同じ。データベースやら、phpやらcssやら、seoの仕組みやら、ブログ運営に関わることは全て、できる範囲でセルフラーニング、セルフメイドでやってきた。本ブログは独自ドメイン+wordpressでできていて、amebloブログやfacebookなどと比べると運営が結構難しいところがあるが、それもDIY好きの延長で緩くやってきた。

ここに来て最近、突然、夫が私と一緒に「古民家ブログ」を書きたいと言いだした。

立ち上げは3年前に本ブログを作った時と同じようにやれば良い!と思ったものの、もともと得意なことではなく、テンプレートの作成のときのphpとcssの変更方法など、すっかり忘れてしまった。それで、ドメインの取得からブログのレイアウト作成まで、ブログ立ち上げ工程をもたもたと繰り返している。はっきりいって遅い。それに苦手なことだから楽しくない。

うーん、ブログのテンプレート作り、DIYすべきか、外注すべきか。

そもそも何かを内製するか外注するかを決める敷居はどこにあるのだろう?

DIYには手や頭を動かして何かを作ることそのものに喜びがある。モノやコトのプロセスに深く関わることで疎外された自己を取り戻すというか、全体を俯瞰するというか。

たとえば、庭で収穫したコリアンダーを乾燥させ、石臼でつぶして、カレーを作る喜び

たとえば、庭で収穫したコリアンダーを乾燥させ、石臼でつぶして、カレーを作る喜び

その反面、DIYはスローだ。素人がやる慣れない作業だから効率が悪い。DIYを始めると他の何かをする時間が犠牲になる。

それに、素人仕事のDIYはどうしても出来上がりの質が見劣りする。他人に売れるほどのモノが作れることは滅多にない(売れたらDIYではなく仕事になる)。

こうした特性上、DIYを得意とするのは「(時間に余裕がある、仕上がったモノを売る必要はないが内製で支出を抑えられれば家族全体の効用が高くなる)専業主婦や定年退職者であり、一般に「収入を得る力の高く時間価値の高いヒト=現代社会の最前線にいる/いたい若者やビジネスマンなど」はそもそもDIYに目を向けることすら難しい。

私たちは、自分の「苦手」な仕事を外注し、そして「得意」な仕事として他人から受注することで、世の中を効率化してきた。原始自給自足社会のユートピアは今の世界よりはるかに貧しい社会だ(リカードの比較優位理論だっけ?)。

世の中が豊かになり、都市化が進むにつれ、世の中は生活の全てを外注化(=お金を使って買う)する方向にすすんでいる。そうした中で、一部、文化的バックラッシュとしてDIY崇拝(=古民家再生、ハウスワイフ2.0、くうねる、ポートランド、物欲なき世界など)の動きがある。それは世界の全てのモノの外注化、貨幣化とワンセットの光と陰だ。

などなどDIYを哲学しつつ、徐々に私の中で、外注かDIYかの線引きができてきた。


①外注しにくいこと、外注するより自分がやった方が速いか安いことは迷わずDIY。
②外注するより自分でやった方が楽しいこともDIY。
③DIYできない/したくないコトは見積もりを取って外注。
④DIYできず見積もりが高過ぎるコトは潔く諦める。

この線引きはとりわけ、現行の古民家改修作業に適用できるが、ウェブのブログ立ち上げなどそれ以外の局面でも活きてくる。なにせ、クラウドワークスなどで、あらゆる仕事を他人に頼める時代だから。

私にとってWordpressのコーディングなどの作業は、①でも②でもないから、いっそのこと自分でやることなど諦めてしまった方が良い。

すっきり手放して、3万円くらいで綺麗にブログレイアウトまで作ってくれる人、探してお願いしよう。もしいなかったら、とりあえず、変なレイアウトのままで走って、ゆっくりゆっくり直していこう。

追伸:夫と始めたブログは、「古民家夷水軒のブログ(なぜ「夷水軒」なのかもおいおい書きます)」と言います。夫と私で代わる代わる書く予定です。まだ立ち上げ段階ですが、ぜひ、こちらにも遊びにいらしてください。

 

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