可処分カロリー

中年になると太る人と痩せる人がいる。

高校の友人にはたまに高校時代より今の方が体重が少ないという人がいる。とはいえそれは少数派で、30代で太る人、40代で太る人。少しだけ太る人、かなり太る人。さまざまではあるが年とともに徐々に肉付きが良くなるのが多数派だ。

私自身、腰回りの肉付きが良くなって、9号のスカートがきつくなり、11号を選ばざるを得なくなったのは数年前。悲しいかな、有楽町のエストネーションのようなお洒落なセレクトショップでは、サイズが合うボトムスがなくなってしまい、中年向けのウェブ通販で合った服を探さざるを得なくなってしまった。

太った理由は単純で、中年になって<摂取カロリー>>>>消費カロリー>の状態が長期的、慢性的に続いたためだ。女児出産後に元のスタイルを取り戻すために努力していたカーラ・ブルーニは、「どうやって痩せるかって?食べないことよ。それ以外に方法を知らないもの」、と答えていた。その通り。痩せたければ、食べる量を減らすか、運動量を増やすかの二者択一だ。40代の私のジョギングをしない日の摂取カロリーの上限は1日1700キロカロリーというところだが、毎日5キロほどジョギングすれば1日に食べられる量は一気に2000キロカロリーほどに増える。だが忘れてはいけないことは、ジョギングのための時間は可処分時間を侵食するということだ。1日5キロ以上のジョギングの実践には、着替え、シャワーの時間を入れると最低1時間の自由時間の捻出が必要だ。現実問題として、家事、仕事、雑用に追われる平日、ライフスタイルを抜本的に変えない限り、この1時間が捻出できない。

そうすると、やはり1日に食べて良い「可処分カロリー」は1700キロカロリーとなる。

食欲旺盛、パンや甘いモノが大好き、食べるのが好きな私にとって1日1700キロカロリーは守るのが極めて難しいラインだ。ましてや、クリスマス、忘年会の集いの多い12月は残酷。昼でも夜でも、1食でも誰かと一緒に外食すればメインディッシュ1皿とお酒、デザートだけで一食1000キロカロリーをいとも簡単に突破する。残りの2食を700キロカロリー未満に抑えるには、夜はお茶漬け一杯、とか、朝はコーヒーと果物だけというような節制が求められるのだ。ましてや、チョコレート、甘栗、まんじゅう、ミルクシェーク、ポテトチップなどの間食は論外、なのだが。。。。

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今は、昔は入手が難しかった生ハムや高級中華のオードブルが極端な財布の痛みを感じないで楽しめる時代。モノを買って食べるのはいとも簡単な行為。

太平の世が続く飽食日本では、一昔前は入手が難しかった生ハムや高級中華のオードブルを簡単に楽しめるようになった。問題はカロリー過多。可処分カロリーを守るためには、自制心が必要になってくる。世の中のスリムな人々はえらい。

このように私たちは、可処分所得だけでなく、可処分時間、可処分空間、可処分カロリーを意識した生活を強いられている。日々の生活では、自由に使えるお金の限界と同じくらい、自由に使える時間と空間の限界や、太らないために許される食事量の限界が大きい。食生活は人生最大の愉しみの一つ。だが、fitな体型の維持は、現代社会で社会的認知や自尊心を維持するのに不可欠の要素だ。だからこそ有効な人生のためには、時間と空間の有効な使い方に加えて、食べ物の賢明な食べ方の工夫が必要。時間の無駄を徹底的に省くこと、家の空間を守るためにモノを買わないことに加え、食生活を愉しみつつも、決して食べすぎて太らないための知恵が求められているのだ。

腰回りに肉がつきっぱなしで、そろそろ下腹部の出っ張りも引っ込まなくなってきた私が言うのもおこがましいものの、工夫や努力の余地はあるだろう。①自分が選べるときは敢えて外食にはバイキングを選び、ひたすら炭水化物系を避ける、②砂糖入りの飲み物は飲まない、③ご飯は常に控えめに、④揚げ物を日常的に食べない、⑤空腹時にはなるべく果物を食べるようにする、など。これに加え、さらに代謝が落ちる将来に向けて今後は週に2度程度は豆のカレーとチャパティだけ、お茶漬けだけ、パンとスープだけ、という粗食ディナーが望ましいかもしれない。年に2度程度は軽い断食をして、胃を小さくするのも一案だろう。一方、ジョギングだけでなく、地下鉄やオフィスの階段を歩いて登る、こまめに動くといった、時間のかからない消費カロリー増加のための努力も意識的に行うべきだろうし、長風呂でやサウナで汗をかいて代謝を良くすることも可処分カロリー対策として有効だろう。

 

 

 

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