体型とシルエット

40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て、と言われる。子供時代や若い頃は天性の顔かたちがモノを言う。だが40歳になる頃には自分が人生で行って来た選択や日々の生活の中の感情が無意識に顔の表情に作用して、その人の人相をユニークに変化させていく。

他人の顔を観察してみると、実際その通り。明るく生きていた人は明るい顔になり、暗く生きて来た人は暗い顔になる。「いい顔」「悪い顔」というのは間違いなく存在するし、「いい顔」の人はやはりそれなりの人生を歩んでいる。

年を取ってますますいい顔、と言えばなんと言ってもこの人。

年を取ってますますいい顔、と言えばなんと言ってもこの人。

でも顔以上に人生を如実に反映するのが体型やシルエットかもしれない。

40歳過ぎて、20歳の頃と同じ体型の人、変化した人。

大学時代より40代になって、ずっと痩せている女性もいれば、5キロ超、10キロ超、15キロ超の女性がいる。痩せていて健康的に見える女性もいれば、太っていて健康的に見える女性もいる。同じ痩せている女性でもお腹が出た女性もいれば、ウエストが括れた女性もいる。太っているといっても、下半身がむくんで太った水っぽい人もいれば、上半身にボリュームがある人もいる。

経年による体型変化は決して劣化ばかりではない。20歳の頃よりずっと感じの良い体型になる人もいる。たとえば、ガリガリで貧相で、重心が上にあって落ち着かない感じだった男性が、どっしりしてバランスの取れた中年になっていたりする。女性でも、しっとりと落ち着いてホルモンバランスが良い感じになる人がいる。

井川遥さんは20代より今がずっと綺麗。

井川遥さんは20代より今がずっと綺麗。ふわっとゆるんで、しかも張りがある感じ。

体型やシルエットは、単に摂取カロリーで決まるわけではない。エキササイズによっても決まらない。中年以降の人の体型は、歩き方、話し方、座り方、寝方といった日常の全ての所作や精神のあり方の総合力なのだ。

美しい人がよく「食べ物や運動に何も注意していない」と言うことがある。それはあながち嘘ではないかもしれない。そういう人は必ず、正しい歩き方、正しい話し方、正しい座り方、正しい呼吸法をしている。そうすることで、余計な肉が余計な場所に付かず、必要な場所に肉が付く。頭の中が正しく機能するようになって、食欲に歯止めがかかるようになる

美しくないから美しくなりたい人にとって、美しい人のそうした言葉はまるでそれは嘘のよう。でも実際、それは真実だと思う。

神に与えられた生まれつきの容姿の美しさは間違いなく存在する。特に美しくない女性は10代や20代の頃、それだけで世の中の不公平を思い知ることになる。でも40歳を過ぎたらそうした呪縛からは解放されていい。今どきの中高年はさまざまな情報のおかげで、生活の仕方によって内面のみならず外見も変えていくことが出来るから。

20代のみずみずしさやエネルギーは失われて行くとき、他に何で自分を満たすのか。気骨のある風情や枯れた落ち着きを得るのか、それとも若作りの外見が徐々に劣化して歪んで醜く朽ちていくのか。

さまざまな人を観察するにつけ、中年以降の体型とシルエットは自己責任だという思いが強くなる。

 

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