中国旅行(1):万里の長城、紫禁城

夏休み、北京と甘粛省を旅行した。

空港、ホテル、道路、観光施設。。。中国はなんでも日本より一回り大きい。それが今回の旅行の一番の感想。

社会主義が壮大さを好む、ということもあるだろうし、国土も人口も多いから、なんでも大きい方が便利、ということもあるだろう。

中国以外だと、アメリカもなんでも大きい。だが、その大きな理由は、アメリカ人の身体が大きいから、という気がする。

では中国人はどうか、というと、身長や体重はほぼ日本人並み。

個人の体格に合わせてモノが大きいのではない。

また経済成長して豊かになったから、大きく作れるようになった、ということでもなさそうだ。豊かでなかった時代のモノも大きいのだから。

民族的特徴でもないと思う。同じ中国人の国である台湾や香港、シンガポールに行っても「何でもでかい!」とは感じない。

万里の長城、紫禁城、莫高窟。。。今回、訪れた名所旧跡はため息がでるほど大きかった。

紫禁城

中国のモノが大きいのは、統治範囲が広く、社会が大きく、権力の集中が激しいから。つまり、中国が帝国だからだ。

中国から日本を訪れる中国人は、私たちの国を小人の国のように感じ、その小ささに感動するのではないか?あらゆるものが箱庭みたいに華奢で、きめ細かい日本。。。

アメリカが大きい国になったのは、現代的な輸送手段や石油文明が発達してからだが、中国は近代の科学技術が発達していない昔から大きな国だった。

中国は他のどこの地域より前から統治機構が発達し、通商が盛んで、中国人は土木建築技術に優れていた。

アメリカは小さい共同体が集まって大きくなった感じがある。一方、中国はそもそも社会がもともと大きい。

中華帝国に比肩する世界帝国はローマ帝国だろう。ローマ時代の土木建築はやっぱり、大きい。

ローマ帝国はとっくの昔に滅びたが、中華帝国はバリバリの現だ。

ローマの支配地域は現在、小さい国民国家=ヨーロッパ諸国に「分裂」している。分裂した状態が当たり前となり、現在に至る。

これに対し、いまでも中国は統一されている。今も始皇帝が統一した時代の中国と同じだ。それどころか、チベットやモンゴルやウィグルも併合しているから、古代の時代よりもっと大きくなっている。

そこに13億人が住んでいる。人口は日本の10倍、アメリカの4倍。その13億人が、北京語を話し、ウィーチャットを使い、アリババで買い物している。同じ制度、統治機構の下で暮らしている。

アリババのマーCEO。成功も桁外れ

大企業と中小企業では統治の原理も成功の定義も個人の行動様式もまったく違ってくる。

それと同じくらい日本と中国には感覚の違いがある。

ちなみに、日本の10大都市の人口はこんな感じ。

1 関東大都市圏 3,692
2 近畿大都市圏 1,934
3 中京大都市圏 910
4 北九州・福岡大都市圏 551
5 静岡・浜松大都市圏 274
6 札幌大都市圏 258
7 仙台大都市圏 217
8 広島大都市圏 210
9 岡山大都市圏 165
10 新潟大都市圏 142

(万人、ウィキベディアより)

一方の中国はこんな感じ。

1 広州 4,429
2 上海 3,596
3 重慶 3,016
4 北京 2,150
5 抗州 2,110
6 武漢 1,978
7 成都 1,800
8 天津 1,600
9 西安 1,356
10 済南 1,300

(万人、ウィキベディアより)

日本は同質的、東京一極集中の雁行型。一方の中国はさまざまな勢力を力づくで統一している感じ。

日本と中国、日本人と中国人。そんな風に二項対立で考えることがそもそもナンセンスに感じられるほどアナザーワールド感たっぷりの今回の中国旅行だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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