ビーズに夢中

きっかけは夏のアメリカ旅行だった。西海岸とグランドキャニオン10日間というあまりにも典型的なだったし、家族で自然に親しむことを目的とした夏休みの旅行だったから、「文化的な出会い」は期待していなかった。

ところがレンタカーで巡った10日間の半分はインディアンの居住区。いわゆる「フォーコーナーズ(ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の4州の州境地帯)」といわれる地域だった。

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初めて触れたインディアンの歴史や文化はとても興味深く(ブログ参照)、蓋を開ければ、ナバホ族とホピ族の文化と歴史との出会いが旅のメインテーマになっていた。

,インディアン居住区内のあちこちの観光地ではオバサンたちがビーズ・アクセサリーの屋台を広げていた。そこで、ターコイズとレッドのシードビーズのジャラジャラネックレスや髪留めを買った。20ドルと15ドル。ホテルなどで売っている銀細工の本格的なインディアンジュエリーではない、キッチュな民芸品だ。

突然、麻疹にかかったようにビーズ熱が高まったのは、帰国して1ヵ月、お気に入りのインディアンの髪留めを落としてなくしてしまってからだ。私は自分で思った以上にがっくりしてしまった。同じものをウェブ経由で買い直せないか、日本のインディアングッズの店からアメリカのe-bayまであらゆるサイトを探した。だが、どこにも同じ色、デザインのものは見つからない。さすがに、髪留めを買いなおすためにインディアン居住区に戻ることはないだろう。あの買い物は一期一会だったんだ。。。と思うと、なんとも言えず切ない気持ちが高まって、気が付くと新宿のオカダヤのビーズ売り場で似た色のビーズを捜していた。

TOHOのターコイズと赤の丸大ビーズを買い、バレッタの金具を買い、テグスを買った。そして、アマゾンでこの本を買って、なんとか自分でインディアン風の髪留めを作ってみた。

Creative Native American Beading: Contemporary Interpretations of Traditional Motifs

その後、私は何度か新宿のオカダヤや銀座のユザワヤに行き、最近は自転車で頻繫に浅草橋の貴和製作所に通うようになり、海外のアンチークビーズの購入も検討している。

すっかりビーズ作りに嵌ってしまったのだ!

ビーズをチマチマいじっていると、綺麗で小さいものをイジルのが好きだった小学生の頃の自分に戻る。

もともとがインディアンのビーズ細工に惹かれたので、スワロフスキーなどのカットビーズや凝ったデザインのビーズアクセサリーは好きではない。マットな原色の小さなシードビーズで作ったシンプルなモノが好きだ。とくに惹かれるのが、ターコイズと赤の組み合わせだ。

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気が付くとこの色の組み合わせは、チベットの色でもある。昔行ったタイ北部のチェンマイで買った、モン族のベルトや衣装もこうした色だった。アジアの民族ジュエリーとアメリカの先住民ジュエリーは何となく、色も意匠も似ているし、ジャラジャラ付けるところも似ている。

なぜ、アメリカとアジアで似た色やデザイン? そんな疑問からビーズの歴史を紐解いてみたら、これがまたとても面白い。ビーズの歴史は世界の通商の歴史そのもの。美しいビーズは貨幣でもあったのだ。

The History of Beads: From 100,000 B.C. to the Present, Revised and Expanded Edition

なんだか、終盤戦に入って「ドットをつなげる」どころか、ドットばかりがどんどん増えて行って収集が付かなくなりつつある私の人生。でも、前触れも文脈もなく訪れた不思議な出会いこそ神に与えられた必然なのかも。などと言いながら、仕事や家事をサボってビーズ細工を楽しんでいる。

良い週末を!

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