【ヌプール•メヘンディ=Nupur Mehendi=インドのヘアケア製品】
カトマンズでヘナを買おう思って、英語の本屋の女主人に買える場所を尋ねた。女主人はすかさず、「ヌプール•メヘンディをアサン広場の薬屋で買いなさい。いろいろな成分が配合されていて、とてもいいわよっ」と言って、私の手帳に大きくNupur Mehendiとアルファベットとディーヴァナガリ文字で書いてくれた。
で、庶民の集まるマーケットAsan広場の店で買ったのがこれ。150グラム75ネパール•ルピー=約75円。安っ!
「ヌプール•メヘンディ」という呪文のような美しい響きのせいで珍しい神秘的な製品を想像していた私が間違っていた。このラベルのパックはカトマンズ中、どこの薬屋や雑貨屋でも売っている。インド製品で、おそらくインド全土やアジア各国でも販売されている汎用品だ。
シンガポールのローカル商店街のロブスタ•コーヒーや、バリの石鹸、スリランカのアーユルヴェーダ膏薬や脱毛剤。外国の安価な汎用品は、物珍しくて買っても日本に持ち帰ると安っぽさが鼻について結局使えないということが多かった。結局、バリューが感じられる土産品は欧米への輸出用に原料や製法、デザイン、パッケージに工夫を凝らされた高級品であることが多いのだ。外国慣れした人の中にはそもそも安価でキッチュなローカル品には手を出さないという人もいる。
が、このヌプール•メヘンディは大ヒットであった。
私のヘナ歴は、5年前のシンガポールのインド美容院通いに始まる。化学的なヘアダイと比べて天然の植物由来の染料であるヘナは地肌と髪に優しく、染めた後にパサパサしない。
リラクゼーションも兼ねてシンガポール在住時は3週間に一回はインド美容院に通ってヘナトリートメントをしてもらっていた。東京でもヘナ•トリートメントをしてくれる美容院はあるが、普通のヘアダイより時間がかかるせいか、とても高い。人件費の高い日本では他人にヘナトリートメントをしてもらうのは贅沢。だから帰国後は自分で通販のヘナを買ってトリートメントをしている。
このヌプール•メヘンディは日本で買える一番安価なヘナの5分の1程度の価格。
なのに使用後の髪のしっとり感は、他のどんな高級トリートメントも敵わないほどである。
使用感の素晴らしさは配合されている10種類のハーブのおかげか。
ブラーミ:髪の発育を促進
シカカイ:髪を清潔に保ち輝きを出す
アロエベラ:髪に水分とツヤを与える
メティ:髪に養分を与え生き返らせる
ブリングラージ:髪にコシを与える
アムラ:髪の色を濃くしてツヤを出す
ニーム:フケ防止、頭皮を清潔に
ハイビスカス:髪を若返らせる
ジャタマンシ:白髪防止
今回は2袋しか買わなかったが、次に行くときには10倍くらい買おうと思う。アメリカではアマゾンなどで売られているが、日本では売られていない模様。沢山買ってきてヤフオクなんかで商売しようかな。
それ以外にネパールでバリューだった買い物は次の通り。
ネパールいいところ!