デコパッチ

手作りは好きだけど、何でも自分で作るわけでなない。

たとえばキンピラごぼうは作る。買うより作った方がシャキシャキして美味しいから。でも栗キントンは作らない。漉す作業があまりに大変なわりに、それほど美味しく作れないから。それに沢山作っても誰も食べてくれないから(泣)。

田舎パテ作りやソーセージ作りも興味があるのだが、キントンと同じで小家族ゆえ出来上がった大量のパテを自家消費できる自信はないし、差し上げられる先のアテもないから勇気が出ない。クッキーやケーキも同じ理由で作らない。

毎日している刺繍やビーズ作りも、テクニックにハマって制作に1年をかけてコンテストに出すような大芸術作品は作らないし、身につけられない人形やオブジェなどはもとより制作意欲なし。

投入する労力に比べ着る機会があまりに少な過ぎるから浴衣なども作らなくなった。古裂を使った仕覆(しふく)は本当に美しく、自分で作ってみたくて古裂を買い込んだこともあったが、結局、「私はお茶をやらないのに、一体、私が作った仕覆を誰が使うのか?」という抜本的な問いを前に作る前から挫折。まあ、挫折して正解だったか(下は楽天の市販のもの)。

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ハンドメイドは、文字通り機械を使わず人間の手を動かして時間をかけてモノを作ることで、作るプロセスそのものが瞑想みたいで楽しい。機械の大量生産品に比べて時間と手間がかかるから、商品にすれば価値のないものが大半なのだが、それでも作る楽しさに加え、美味しかったり、美しかったり、差し上げて喜んでもらったりといった使用価値によって報われる。

<作る時間の楽しさという時間の価値(インプット)>と<使用価値(アウトプット)>のバランスは微妙だ。梅干し作りは楽しいが、出来た梅干しが美味しくなければ、やはり自作する意味はないと思う。自作のカバンを作るのは楽しいが、素人が作れるのはせいぜい布バッグ。これに対し市場では丈夫でデザインも素敵な革カバンで溢れている。シンガポールではパンを家で作っていたことがあったが、美味しいパンがどこでも買える東京では作るのを止めた。

でも手作りのパスタは簡単ですごく美味しいからたまに作る。手作りの化粧水やリネンウォータもいい。手間が架かりすぎず実用的、手作り品で代替できる消費材は結構、生活の中に沢山ある。

最近のヒットはデコパッチ。

デコパッチはフランス発の貼り絵。紙をちぎってモノに糊で貼付けて、廃材から綺麗な箱やビンを作る。デコパッチは商品名で、手法自体はデコパージュ(decoupage)という。ベネチアの家具職人が東洋の漆細工に魅せられて18世紀に創出した手法だそうだ。

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浅草橋の雑貨屋さんででデコパッチのコーナーを見つけてフラフラと衝動的に紙を購入。ネットで使い方を学びながらジャムの空き瓶に貼付けてみたら、あら不思議。紙は面白いように瓶の肌に吸い付き、わずか10分足らずで薄汚れたジャムの空き瓶をシックにお化粧できた!

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あらかじめ仕上がりを想定し、紙の大きさを正確に測って切り丁寧に作らなければ美しく仕上がらないカルトナージュと違って、デコパージュは紙をちぎって適当に貼るだけ。 イライラしないし、失敗がないし、ずぼらな私にぴったり!

もう一つ、デコパッチの良いところは紙の材質、色とデザインの美しさ。出来合いの紙を買うわけだから、手作りというよりカスタムメイドなのだが、美しい紙を選ぶプロセスそのものが楽しい。フランスの配色、万歳!

http://decopatch.jp/products/paper.html

紙1枚250円(A4程度の大きさ)は安くないが、他にない質感や雰囲気を考えると買う価値はある。そもそも、紙以外には一切、コストがかからないし。デコパッチ用糊も150グラム1260円で売っているが、普通の木工用ボンドを少し水で薄めて使ったらとても綺麗に貼れたから専用糊は買わなくてもいいと思う。ニスも自宅にあるもので大丈夫。

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