みなとみらいのシラーの詩

横浜のみなとみらい駅からエスカレーターで地上に昇ると表れる巨大な公共空間。東京は大都会だが、横浜もすごい。

P-1

横浜ハンドメイド•マルシェの会場だったパシフィコ横浜に2日間通ったときに見た、壁面の文字のインスタレーション。ドイツ語と日本語の文字が黒い巨大な壁にものすごい大きさで並ぶ。ドイツの文豪、シラーの詩だそうだ。「こんなところに、翻訳詩のインスタレーションなんて、押しつけがましい。。。お役所趣味」と思ったが、なにせ目前に広がる壁面だから、読まなければ通れない。で、読んでみた。

そしたら、これがものすごく良かった!

感情の貸し借りにこだわり、常にセコい計算ばかりして、自分のモノを守ることに汲々とし、愛情を出し惜しみ、お金を出し惜しみ、労力を惜しみ、常に自分の欲望の対象だけに執着し、足りないに文句を言う私。お返しを期待した行動しかせず、他人からの見返りがすぐに返ってこなければ我慢できない私のケチで狭い心。不安と怒りに満ちた私。

でも、私は世界の本来の姿を誤解している。

シラーは言う。自然は 過剰だ。エネルギーは無限に循環しているのだ。だから、失敗を恐れずに、自分を開くべきだ。与えるべきだ。

Life is exuberant!

エスカレーターを上りながら、心ならずも涙が出た。

この詩を公共スペースに展示する決定を下した人に感服(たぶん、反対意見もあっただろうな)!

毎日、この詩を読みながら通勤通学する人がうらやましい。

さて、次が原文です。みなとみらいでは日本語の下にドイツ語が出ていますが、私はドイツ語が出来ないので、ネットで英語を探して来て載せてみました。

ね、いい詩だと思いませんか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

樹木は育つ事のない

無数の芽を生み

根を張り、

枝や葉を拡げて

個体と種の保存には

ありあまるほどの

養分を吸収する。

樹木はこのあふれんばかりの過剰を

使うこともなく享受することもなく

自然に還すが、

動物はこのあふれる養分を

自分で嬉々とした自らの運動に使用する。

このように自然はその初源から

その生命の無限の展開にむけての秩序を奏でている。

物質としての束縛を少しずつ断ち切り

やがて自由に自らの姿を変えていくのである。

The tree produces numberless germs that are abortive without developing,

and it sends forth more roots, branches and leaves, organs of nutrition, than are used

for the preservation of the species.

Whatever this tree restores to the elements of its exuberant life, without using it, or

enjoying it, may be expended by life in free and joyful movements. 

It is thus that nature offers in her material sphere a sort of prelude to the limitless,

and that even there she suppresses partially the chains from which she will be completely emancipated in the realm of form.

 

 

 

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPrint this pagePin on Pinterest

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です