すべてのモノに居場所を作る

門倉多仁亜さんの収納、片付けの本に、「掃除機は週に一度しか掛けない。むしろ家を綺麗にするのに大事なのは、モノをあるべき場所に戻すこと。戻すためには、すべてのモノに居場所を作ること」とある。

あまりにシンプル。

真理はシンプルな言葉に宿る。ダイエットも、人間関係も、お金儲けも、人生の成功も。大切なことは、考えをこねくり回すのではなく、情報を入れすぎることもせず、シンプルな真理を愚直に実践することだ。

早速、我が家を振り返ってみたら、床に転がっていたリモコン、輪ゴム、紙クリップ、ダンベル、読みかけの文庫本、鉛筆、ボタン、PTA会報。捨てることも仕舞うことも出来ないこれらの「家なき子」たちは、まず掃除機を掛ける前にテーブルの上に避難させられる。そして夕食の時間の時間になると今度は、もう一度、それらの家なき子たちの新たな避難を探す、ということが繰り返されていた。

お客さんが来た時だけ、そうした家なき子は全部、クローゼットの中に閉じ込められるのだ。そしてお客さんが帰ると元の木阿弥。

チェックインしたホテルの部屋の心地よさは、細かいモノが一切ない空間のすっきり感だ。そうしたすっきり感は、持ち込んだモノをベッドやテーブルに雑然と拡げた途端に(たとえ完璧に掃除が行き届いていたとしても)失われてしまう。

やはり大事なのは掃除機よりも、モノの収納だ。

「見せる収納」が流行った時代もあった。だがインテリア雑誌に登場する家と違い、私たちの日常生活は見せたままでは美しくないモノに満ちている。たとえば、美術の大型英書は出しっぱなしでも美しいかもしれない。でも、「ふくらはぎをもみなさい」や「金融市場を操られる絶望国家日本」が出しっ放しはやはり美しくない。

読みかけの文庫本、リモコン、輪ゴム、ダンベル、鉛筆。小さくて使用頻度が高いモノほど、居心地の良い居場所が必要だ。

というわけで、徹底的に細かいモノまで居場所を作ることにした。

ダンベル、エキササイズの本、ヨガベルト、太極棒など「エキササイズ関連」は、すべてバリの藤カゴへ。

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リモコンはリモコン入れに。

鉛筆は鉛筆入れに。

輪ゴムは輪ゴム掛けに。

愚直に居場所に戻すことを自分の習慣にする。

収納籠やリモコン入れや鉛筆入れや輪ゴム掛けは、全て洗練されたお気に入りのデザインと色を探して選んで買う。

stylestore.jp/ ←このネットショップでは素敵な収納用グッズが沢山売っている。

モノの戻し方はラフでいい。丁寧に収納しようとすると、出し入れが面倒臭くなる。

そのためには、「容れ物は大き目、モノは少な目」が絶対条件だ。「容れ物は小さ目、モノは多目」は絶対NG。

これだけで、あら不思議。

目障りなモノが何も転がっていない空間のおかげで、狭い部屋にも秩序が生まれ、我が家が少しだけホテルのすっきり感に近づいたではないか!

「全てがあるべき場所に収まっている」というニュートラルな感じ、エントロピーが低い感じは不思議と心を落ち着かせる。

家は家族が社会に立ち向かっていくために精神を安定させてくつろぐための場所だ。優先すべきは「個性」ではなく「秩序と調和」なのだ。東京のマンションで快適に暮らすのに高級なカーテンや絨毯、デザイナー家具や個性的な絵画や写真は一切、必要ない。大邸宅に住んだり、メイドがいる生活であれば別だが。。。。

くつろげる家は、自己抑制、平常心、理性、空間に対する繊細な意識から生まれるから、くつろげる家を作り、それを保っていくことは、心が安定していない人には難しい。逆に言えば、くつろげる家を作ろうとすることそのものが、こころのセラピーにつながるのだ。多仁亜さんの本にまるでカモミール茶のような鎮静効果があるのはそのせいだろう。だまされたと思って、是非読んでみて下さい。

タニアのドイツ式部屋づくり―小さな空間ですっきり暮らす整理・収納のコツ

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